研究室が合わない|性格ではなく3つのずれだと気づいた話

目次

この記事でわかること

研究室が合わないのは性格ではなく考え方のずれで、雑用は先輩へのお返しか対価のない時間か、研究室は研究する場所かみんなで過ごす場所か、感謝は口に出すものか言わなくても伝わるものか、の3つに分かれることを示した図解
ずれているのは3つ。どれも埋めなくて大丈夫です
あきら
✅ 同期と噛み合わず、研究室にいると疲れる時期があった
✅ 雑用は後輩指導からゼミ合宿の幹事まで引き受けた側
✅ 研究を続けて奨学金は全額返還免除、修了までやり切った
✅ 社会人になった今、なぜ噛み合わなかったのかを振り返る

研究室に行くのが嫌なわけではありません。ただ、あの部屋にいると疲れる。同期の言っていることが、どうしても飲み込めないんですよね。配属されて数ヶ月経つと、そういう疲れ方をすることがあります。

この記事は、研究室の同期と噛み合わなくてしんどい学部生・院生へ、同じしんどさを学部4年から大学院まで抱えた立場からお伝えするものです。 先に結論を書きます。合わないのは性格の相性ではなく、3つの点で考え方がずれているだけでした。そして、そのずれは埋めなくて大丈夫です。

ここで扱うのは、人と噛み合わないほうのしんどさです。指導してもらえなくて研究そのものが止まっているなら、そちらを書いた記事があるので先にどうぞ。

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合わないのは相性ではなく、考え方が3つずれているだけです

ずれているのは、雑用をどう考えるか、研究室を何の場所と見るか、感謝を口に出すかどうかの3つです。

どれも「どちらが正しい」という話ではありません。だからこそ、話し合ってもずれは埋まらないんですよね。

①雑用は、お返しか、対価のない時間か

私は、研究室の雑用をかなり引き受けていました。後輩の指導、研究室の見学に来た人の対応、飲み会やゼミ合宿の幹事、ゼミの運営、採点の補助。思い出せるだけでもこれくらいあります。先に言っておくと、真似しなくて大丈夫です。

引き受けていた理由は単純で、自分が先輩によくしてもらったからでした。同じことを後輩にもしてあげたい。それだけで、対価のことは考えていませんでした。

ただ、同期の中には「それはあなたの考えであって、対価がないのに時間をかけるのは納得できない」と言う人もいました。

今になって思うと、この言い分もまっとうです。時間は限られているので、引き受ける範囲を自分で決めるのは当たり前の判断だと思います。同じ雑用でも、私は先輩へのお返しだと思っていて、その人は対価のない時間だと考えていました。ずれていたのは、どちらが正しいかではなく、そこでした。

線を引く人に理由があるように、引き受ける側にも理由があります。自分の考えのほうが間違っていたのかな、と思う必要はありません。

なお、雑用そのものへのモヤモヤをどう整理するかは、別の記事で詳しく書いています。

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②研究室は、研究する場所か、みんなで過ごす場所か

このずれを強く感じたのは、学部4年のときでした。

当時の研究室には、すでに就活を終えた人たちが多くいて、賑やかだったんです。進路が決まっていれば、研究室で話す時間が増えるのも自然だと思います。

一方の私は、締め切りに追われていました。研究室は研究をする場所でしょ、と思っていたんですよね。賑やかな部屋の中で、自分はずっと黙っていました。

もっとも、このずれは時期によっては小さくなります。私の場合は大学院に進むと院生だけの部屋に移って、修論の時期以外は自分もよく話していました。

つまり、合う・合わないはずっと同じではありません。 研究室の雰囲気は、そこにいる人で変わります。メンバーが入れ替われば、感じ方も変わります。

③感謝は、口に出すものか、言わなくても伝わるものか

感謝のずれは、こじれると特に長引きます。ここは私の考え方が強く出ているところなので、そのつもりで読んでください。

何かしてもらったら、すぐお礼を言ったほうがいいと思っています。口に出すだけで相手が少し嬉しくなるなら、やらない理由がない、くらいに考えていました。

でも、言わない人はいます。そこに悪気があるのかどうかは、こちらからは分かりません。

ここが噛み合わないと、手を貸すたびに小さな引っかかりが残ります。同じことが何度も続くと、「なんで自分ばかり」と思うようになります。

ここに気づけるだけでも違います。相手が変わらなくても、自分が何に消耗しているのかを言葉にできるからです。

まず一歩:合わないと感じている相手について、【①雑用】【②研究室を何の場所と見るか】【③感謝】のどれがずれているのかを言葉にしてみる。相手の性格の問題ではなく、考え方の違いとして整理できます。

合わないまま終わった同期と、途中から馴染んでいった同期がいます

違いは2つでした。相手の言い分を一度そのまま聞いたかどうかと、研究室の集まりを自分から言い出したかどうかです。

合わないまま終わった同期は相手の言い分を聞かないまま要望だけを伝えていたのに対し、途中から馴染んでいった同期は飲み会の日程を自分から言い出していたことを並べた図解
言い分を聞き、集まりを言い出した同期が馴染んでいました

相手の言い分を、一度そのまま聞いたかどうか

聞くというのは、相手に合わせることではありません。言い分を一度そのまま受け取る、くらいのことです。

合わないまま終わった同期には、それがありませんでした。距離が開いていった理由は、はた目にも分かるものでした。

本人にも事情はあったと思います。それでも、終わりを決めずに教授や博士課程の先輩を長い時間つかまえて話す日がありました。研究室のことはほとんどやっていないのに、自分に割り当ててもらうTA(授業の補助)の回数を増やしてほしい、とも頼んでいました。

相談すること自体は、何も悪くありません。ただ、いつ終わるか決めずに何時間も続くと、聞く側は身動きが取れなくなります。教授にも博士課程の先輩にも、自分の締め切りがあるからです。

一つ一つは小さいことです。ここが大事なのですが、これは考え方のずれとは別で、相手の時間を一方的に使っているかどうかの問題なんですよね。ずれは埋まらなくていいのですが、ここが重なると、周りは何も言わないまま関わらなくなります。

とはいえ、本人の性格が悪かったとは思っていません。しんどいときほど、自分の状況を説明する時間だけが伸びていくんですよね。終わりの時間を先に伝えてから相談する。それだけなら、明日からできます。

研究室の集まりを、自分から言い出したかどうか

反対に、いつの間にか馴染んでいた同期もいます。やっていたのは、大きなことではありませんでした。飲み会を企画する。「BBQやろうぜ」と声を上げる。傍から見ても、無理をしてやっている感じではありませんでした。

この小さい企画で十分です。研究の成果でも、頼まれてやる仕事でもないのに、ありがとうと言われる場面が増えるからです。しかも集まりを言い出すと、それだけで人と話す用事ができます。無理に雑談を頑張らなくても、会話のきっかけが増えていきます。

私自身の話もしておくと、幹事から採点の補助まで、雑用はずっとやっていた側でした。ただ、引き受けたからといって、大きな見返りがあったわけではありません。信頼してもらえるようになって、後輩を中心に頼られることが増えました。それくらいです。 就活で語れる話になったとか、キャリアに効いたとか、そういうこともありませんでした。

だから、引き受ける数を増やす必要はありません。飲み会の日程を決めただけの同期も、それで会話のきっかけができていました。数ではなく、一度でも自分から言い出したかどうかでした。

まず一歩:人が集まる用事を、1つだけ自分から言い出してみる。飲み会の日をみんなに聞いてみる、それくらいで十分です。

それでも合わないなら、研究室に毎日行かなくて大丈夫です

コアタイムがなければ働く場所を選べますし、あっても座る場所は変えられます。 コアタイムというのは、この時間帯は研究室にいること、と決められている時間のことです。私の研究室にはこれがなく、それぞれが自分のペースで来ていました。

研究室に来てほしいというのが教授の考えでしたが、それでも大事なミーティングだけ出て、あとは自宅やカフェで作業している同期もいました。それで問題なくやっていたように見えました。

コアタイムがある研究室でも、いる場所は選べます。共有スペースや図書館で作業する、ミーティングの前後だけ席に戻る。同じ部屋に1日いるのをやめるだけで、顔を合わせる時間はだいぶ減ります。どこまで許されるのかは、先輩に一度聞いてみてください。

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ただし、無断で休むことと、締め切りを守らないことの2つは話が別です。ここを外すと、いる時間の長さとは関係のないところで信用がなくなります。

まず一歩:来週、研究室ではない場所で作業する日を1日だけ決めてみる。行かない日を作っておくと、行く日は用事だけ済ませて帰れます。

まとめ:3つのずれは、埋めなくて大丈夫です

相手に同じ考え方を求めるのを、やめました。 これが、私自身の折り合いのつけ方です。

雑用は自分がやりたいからやる。感謝は自分が言いたいから言う。研究室を何の場所と使うかも、人それぞれです。相手が同じようにするかどうかは、相手の問題。そう切り分けてからは、考えが自分と違っても気にならなくなりました。

集まりを言い出すのも、同じことを返してもらうためではありません。研究室の中に自分の居場所を作るためです。実際に馴染んでいったのは、そうやって自分から言い出していた同期のほうでした。

  • 合わないのは性格ではなく、雑用をどう考えるか・研究室を何の場所と見るか・感謝を口に出すかどうかの3つのずれ
  • 3つのずれは埋めず、相手に同じ考え方を求めないこと
  • 相手の言い分は、一度そのまま聞くだけでいいこと
  • 合わせにいかなくても、集まりを1つ言い出せば人と話す用事はできること
  • 毎日、朝から晩まで研究室にいる必要はないこと
  • 守るのは、無断で休まないことと、締め切りを守ることの2つだけ

まずは、どれがずれているのかを言葉にするところからで十分です。集まりを言い出すのは、そのあとで大丈夫です。

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