この記事でわかること

あきら✅ 授業料の免除と奨学金の返還免除、どちらも通りました
✅ ご両親へのご挨拶も研究室への報告も、学生のうちに
✅ 現在は社会人2年目。5〜6年の交際を経て結婚しました
付き合っている相手がいて、この人となら、と思っている。それでも「院生で結婚なんてできるのか」で止まってしまう。不安の中身はだいたい、お金のことと、周りにどう思われるかです……。
この記事は、大学院に在学中で結婚を意識し始めた方へ、修士論文を出した直後にプロポーズした私が、覚悟を決めるまでにぶつかった3つのことをお伝えするものです。
先に結論を言うと、結婚に踏み切れるかどうかに、院生かどうかはあまり関係ありませんでした。私が実際に迷ったのは【①お金】【②周りの目】【③伝え方】の3つです。
順番に読まなくても大丈夫なので、気になるところから読んでみてください。
※本記事にはプロモーションが含まれます。
院生の結婚|迷うのはお金・周りの目・伝え方の3つ
【①お金】はこの先の見通しが立つかどうか、【②周りの目】は学生のうちと就職してからで中身が変わり、【③伝え方】は誰から先に、どうやって伝えるかを決めるだけでした。一つずつ確かめていくと、私の場合は前に進めました。
私は修士論文を出した直後にプロポーズしました。ご両親へのご挨拶も学生のうちに済ませて、入籍したのは就職してからです。付き合って5〜6年での結婚です。
覚悟を決めるまでに悩んだのは、まさにこの3つでした。お金の見通しが立たないまま、結婚を決めていいのか。周りにどう見られるか。研究室のみんなにはどう伝えるか。逆に言えば、それ以外のことではあまり困りませんでした。
なお、プロポーズの時期そのものをどう決めたかは、別の記事で詳しく書いています。時期や費用で迷っている方は、そちらを読んでみてください。


①お金|決め手は貯金額ではなく、この先の見通しだった
いくら貯めたかより、この先のお金がどう動くかの見通しが立つかどうかでした。私の場合は、出ていくお金が減る授業料の免除、返す額が減るかもしれない奨学金の返還免除、入ってくる額が読める内定先のお給料。この3つを並べて考えました。
院生にお金がないのは事実です。ただ、今ある貯金の額より、この先いくら入っていくら出ていくのかを自分で言えるかどうかだと思っています。私も貯金がたくさんあったわけではありません。


授業料の免除|出ていくお金が減った
私が通った大学院では、1年目は院試の点数、2年目は成績と研究業績で審査される仕組みでした。私の場合は1年目が全額免除、2年目が半額免除でした。その分だけ、出ていくお金が減りました。申請すれば通るとは限りませんし、審査の基準は大学ごとに違います。
しかも毎年申請し直しで、通るかどうかは結果が出るまで分かりませんでした。何を調べてどう動いたかはこちらに書いています。


奨学金の返還免除|借りた分をまるまる返すとは限らない
私の大学では申請の締め切りが修士2年の1月上旬で、プロポーズしたのは修士論文を出した直後です。つまり結婚を決めた時点で、出せる業績はもう出し終えていて、あとは結果を待つだけでした。通知が届いたのは社会人3ヶ月目。半年近く、答え合わせを待っていたことになります。
それでも不安が小さかったのは、何を基準に決まるかが分かっていたからです。締め切りまでに出した業績で評価されるので、そこまでに何を出したかは自分で数えられます。修士1年を終えたあたりでは、全額はないだろう、半額が取れたらラッキーだと思っていました。そこから学会発表を重ねて、プロポーズの頃には感覚が変わります。通らないのが2割、半額が6割、全額まで届けば2割くらい。同じ制度でも、学会発表を1件増やすたびに見込みは上がりました。 あくまで自分の業績を見ての体感で、JASSOが公表している認定の割合(全額はおよそ1割)とは別の話です。
結果が出ていなくても、それまでに出した学会発表の数から見込みは立てられます。 借りていたのは月8.8万円を24ヶ月、合わせて約211万円です。通れば、この返済がまるまるなくなります。最大でどれだけ減るのかを自分で言えたことが大きかったです。実際、結果は全額免除でした。


内定先のお給料|いつからいくら入るかが読めた
私は修士1年のうちに第一志望から内定をもらっていたので、いつから、いくらくらい入ってくるかの見当がつきました。学生のうちは収入が読めないのが不安の大きなところなのですが、就職先が決まると、いつからいくら入るのかを自分で見積もれます。
院卒だと、学部卒より初任給が高めになることが多いです。大きな会社に進む人も多いので、給料そのものが飛び抜けていなくても、家賃補助や寮で出ていくお金を抑えられることがあります。見るのは額面ではなく、毎月自由に使えるお金がいくら残るかです。 内定が出たら、給料の額と一緒に手当や補助も確認しておくと、二人で暮らす前提の計算がしやすくなります。院卒の給与がどう変わるかは、こちらに整理しています。


とはいえ、この3つが最初からあったわけではありません。授業料の免除は年度ごとに申請の機会がありますし、返還免除は在学中の研究と成績で決まっていきます。私の場合、内定が出て収入の見当がついたところで、不安がはっきり小さくなりました。3つとも最初から決まっていなくても大丈夫だと思います。
この先いくら入っていくら出ていくのかは、頭の中だけでは出てきません。私が使っていたのは自分軸手帳で、先月何にいくら使ったかを書き出すところから始めました。1ヶ月分を埋めるだけで、来月どこを削れるかを自分の言葉で言えるようになります。
②周りの目|学生のうちと就職してからで、気になることが違った
学生のうちにきつかったのは、「親が出してくれてるんでしょう」と思われることでした。就職してからも少し身構えましたが、そちらは気にしすぎでした。
学生のうち|「親が出してくれてるんでしょう」と見られるのがきつかった
親しい人ほど、「大学院生ってお金ないよね」「お金は大丈夫なの」と気軽に言ってきます。悪気がないのは分かっていても、私はこれがなかなかこたえました。
理由ははっきりしていて、周りに知られている情報が偏っているからです。 周りが知っているのは、私が飲食店のバイトをやめたことだけです。奨学金を借りていることも、授業料の免除を受けていることも知られていません。ましてや、その奨学金を返還免除を狙って借りていて、いずれ返さずに済むかもしれないことまでは、まず知られていません。
バイトをやめたのに困っている様子がないと、じゃあどこから出ているのか、という話になります。だから「親が出してくれてるんでしょう」と思われることになるのだと思います。それが本当に嫌でした。 直接聞いてくれれば説明できるのですが、大抵そうはなりません。自分で頑張って手に入れたお金でやりくりしているんだけどな、と何度も思っていました。
聞かれるのを待つより、近い人には自分から一度話しておけばよかったな、と今は思います。 全員に説明する必要はなくて、よく話す何人かに伝えるだけでも違ったはずです。
ちなみに、飲食店のバイトを修士1年の夏でやめたのは、怠けたからではありません。バイトで稼げる額より、そこで削られる時間のほうが高くつくと考えたからです。 奨学金とTAの収入で生活費をまかなえるようになっていたので、続ける理由もなくなりました。バイトに使っていた時間は、そのまま研究に充てています。TA(大学の授業を手伝う仕事)は学内で完結するので、そちらは修了まで続けました。


就職してから|結婚が決まっている新人はどう見られるか、気にしすぎた
私が就職するときには、もう結婚が決まっていました。そのときに少し気にしたのが、周りからどう見られるかです。
新しく入ってきた人の結婚がもう決まっていると、なんとなく話しかけにくいのではないか。結婚の話は繊細ですし、今ならハラスメントに当たるかもしれないと思われて、あえて触れられないこともあります。そうやって距離が縮まらないまま配属が決まってしまうのではないか、と少し引っかかっていました。
実際には逆でした。結婚は同期のなかでは早いほうだったからか、むしろ話しかけてもらえました。 先に経験した人として、こうしてよかった、ここは気をつけたほうがいい、と話せています。就職する前は、そこまで良いほうに転ぶとは考えていませんでした。
③伝え方|研究室は仲のいい人と教授だけ、知人は伝える順番を決めた
研究室で話したのは仲のいい人と教授だけで、どちらも飲み会の席で伝えました。気を遣ったのは、むしろ研究室の外の共通の知人です。


なお、ご両親へのご挨拶をいつ済ませたのか、当日までに何が効いていたのかは、さきほど紹介したプロポーズの時期の記事に書いています。
研究室|全体に伝える場は作らなかった
研究室のみんなの前で改まって報告することは、しませんでした。私の結婚は研究の話ではないので、全体に伝える場は要らないと思ったからです。 仲のいい人には飲み会の席で伝えて、「おめでとう」と言ってもらえました。
教授にも伝えました。これも飲み会の席です。私は飲み会だと構えずに切り出せましたし、その場の話題にもできました。 アドバイスももらえるので、報告や相談はいつも飲み会でしていました。
研究室での反応は、実際にはほとんど気になりませんでした。結婚相手が研究室の外の人だったことは大きかったのだと思います。相手が同じ研究室にいる場合は、また事情が変わってくるでしょう。そのときは、どこまで伝えるかを二人で相談することになりそうです。
共通の知人|先輩から先に、できるだけ直接会って伝えた
難しかったのは、共通の知人への伝え方でした。私の場合は同じバイト先の仲間で、ここでかなり迷いました。
私が決めたのは順番です。バイト先の先輩にあたる人から先に伝えて、そのあとは仲のいい人から順に伝えていきました。 そして、基本はどの人にも直接会って伝えるようにしました。
例外は、この先半年ぐらい会えないだろうという人です。その人には電話で伝えました。噂が回ってから知ることになるのは、その人に悪いと思ったからです。 書いてしまえば当たり前なのですが、その場になると順番で迷います。私はこの順で伝えて、あとから気まずくなることはありませんでした。
まとめ
院生で結婚できるかどうかは、「院生だから」では決まらないと思っています。私が実際に迷ったのは、【①お金】【②周りの目】【③伝え方】の3つでした。
お金は、貯金額ではなくこの先の見通しです。私の場合は、授業料の免除で在学中の支出が減り、返還免除にも見込みがあったので修了後の返済がどのくらいになりそうか見積もれ、内定で就職後の収入まで計算できました。3つとも最初からあったわけではありませんが、内定で収入の見当がついたところで、不安ははっきり小さくなりました。
周りの目は、学生のうちは「親が出してくれてるんでしょう」という誤解でした。就職してからは、結婚が決まっている新人としてどう見られるかです。学生のうちの誤解は正直こたえましたが、就職してからは気にしすぎでした。
伝え方については、全員に伝えることはしませんでした。研究室は仲のいい人と教授だけで足りました。気を遣ったのは共通の知人で、先輩にあたる人から先に、そのあとは仲のいい人から順に、できるだけ直接伝えるようにしました。
「院生だから無理」で止まっているなら、この3つのうち今どれで止まっているのかだけ、先にはっきりさせてみてください。そこからなら、次にやることを決めやすくなると思います。
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