研究室の雑用ばかりでうんざりしている学部生・院生へ。「損してる」で終わらせない方法

# 研究室の雑用ばかりでうんざりしている学部生・院生へ。「損してる」で終わらせない方法

目次

この記事でわかること

研究室の雑用を自分の成長に変える方法

センスも特別な能力もなかったけど、継続だけで奨学金全額免除を獲得。研究室生活の中で「自分だけ損してるな」と感じた時期もあったからこそ、同じ悩みを抱えている人に向けて書いています。

研究室に入ったとき、こんなことが起きていませんでしたか。

コピーのお願い。スキャンのお願い。ホッチキスでとめといて、というお願い。一つひとつは小さいんですよ。でも積み重なっていくんですよね。しかも、先生の授業の資料作りまでやっていると、「これ、本来TAがやる仕事では……」ってなる。

ひどくなると、買い出しとか、ついでの用事まで頼まれたりして。そのためだけに外に出てこいみたいなことが増えてくると、「私、研究しに来てるんだっけ?」という気持ちになってきます。

これを読んでいる人は、おそらく今そういう状況にいるか、過去にそうだったか、どちらかだと思います。

※本記事にはプロモーションが含まれます。

「やってあげてる」のに、報われない

先輩に頼まれたとき、断れなくて。せっかくやるなら、と思っていい品質を出そうとする。時間もかかる……。で、結局それが先生のところに吸収されて、「ああ、これ研究室の運営を回すためだけの作業だったんだ」と気づく瞬間って、ありませんか。

私はありました。

なんとなく嫌だなと思いながら、でもうまく言語化できなくて、ただもやもやしたまま次のタスクをこなしていました。「損してる気がする」「でも断ったら関係が悪くなるかも」という気持ちが混ざって、ずっとぼんやりとしんどかった。

こういうとき、「気の持ちようだよ」とか「良い経験と思って」みたいなことを言う人もいますが、そういう話をしたいわけじゃないです。気持ちの持ち方を変えようと思っても、具体的に何もしなければ状況は変わりません。

まず、やったことと感情を全部「紙に書く」

私が変わったきっかけは、紙に書き始めたことでした。

自分軸手帳と呼ばれるノートに、その日やったことと、そのときの感情を全部書くようにしたんです。やったこと・どう感じたか・何が嫌だったか・何は嫌じゃなかったか。気取らずに、思ったことをそのまま書くだけです。

書くと、輪郭がはっきりしてくる

なんとなく嫌だな、で終わっていた感情が、紙に書くと整理されていくんですよね。

  • このコピー作業は全く学びにならなかった
  • でも授業の資料作りは、構成を考えたり図を作ったりしたから、意外と学びがあった
  • 研究室の発注業務は単純作業だったけど、先生と話す機会が増えた

こういうふうに、「一律に嫌」だと思っていたものが、分解されてくるんです。ここは学びになった、ここは本当に何の意味もなかった、がはっきりしてくる。冷静に見られるようになります。

書くと、次の行動が見えてくる

書き続けると、傾向が見えてきます。「このタスクは毎週火曜に来るな」「この先生が関係するときは無限に引き受けさせられるな」みたいに。

そうすると、ただ嫌がるのではなく、何かしらネクストアクションに落とし込めるんです。

  • 火曜は研究室に来ないようにする
  • バイトを入れておく
  • この依頼は「時間がかかる作業なので今週は難しいです」と返す練習をする

「本当に訴えていいんじゃないか」と冷静に判断できるケースが出てきたりもします。感情のままに動くのではなく、俯瞰して次を決められるようになる感じです。

まず一歩:今日やった雑用1つを、やったこと・感じたことをそのままノートに書いてみる。うまく書かなくていい。

書くなら道具も少しこだわりたい

紙に書くことをおすすめしているので、ペンの話も少しだけ。

道具にこだわる必要はないですが、使いやすいペンがあると書くのが少し楽しくなります。私が気に入っているのはゼブラのデスクペン(フロス)です。800円台でスタイリッシュで、研究室の机にも家のデスクにも置けるサイズ感がちょうどいい。シンプルなガラスブラックで、日常的にさっと手が伸びます。

なぜ「書く」と悩みが解消されるのか

感覚として「書くと楽になる」という経験はあっても、なぜなのかが気になる人もいると思うので少し触れておきます。

心理学者のゼイガルニクが1920年代に発見したことに、未完了のタスクは脳の処理容量を占有し続けるという性質があります。「なんとなく嫌だな」「どうにかしなきゃ」と思ったままにしておくと、脳はずっとそれを抱えたままになるんです。

逆に、具体的な次の行動を決めると、脳はその問題を「保留にしていい」と判断して、処理が楽になります。書いてネクストアクションに落とし込む行為は、まさにこの仕組みを使っています。

また、感情を言葉にして書くこと自体にも効果があることが知られています。心理学者のペンネベイカーが行った研究によると、感情を伴う体験を文章に書くことで、ストレスが軽減されたり、物事を俯瞰的に見やすくなったりすることが複数の研究で確認されています。「気持ちを書く」というのは精神論ではなく、心理学的に裏付けのある行動なんです。

まず一歩:書いた内容から「次回これをやったら〇〇する」という一行だけ決めてみる。それがネクストアクションになる。

書くのは「自分の心を自分が一番知っておくため」

もう一つ大事なことがあって、書いた内容がすぐ行動に結びつかなくてもいいんです。

「来週研究室を空けよう」というネクストアクションを実行するかどうかは別として、自分の気持ちを自分がちゃんと把握しておくことに意味があります。

冷静になれる。俯瞰できる。感情と状況を切り離して考えられる。そうすることで、次回以降の時間の使い方が変わってくるし、「この作業は引き受けなくていい」という判断が少しずつ早くなっていきます。

ただなんとなくこなして、なんとなく嫌な気持ちで終わるより、書いて一言でも気づきにするほうが、ずっと自分のためになります。

悩みは、ネクストアクションに落とし込めると解消する

私が今でも大事にしている感覚として、悩みというのはネクストアクションに変換できると、だいたい消えていくというものがあります。

モヤモヤしているのは、「どうすればいいかわからない」状態にあることが多い。書いて整理することで、「じゃあ次はこうしよう」が見えてくる。見えてきた瞬間に、悩みは問題に変わります。問題には解がある。

全部が解決するわけじゃないし、研究室の雑用文化がなくなるわけでもないですが、少なくとも「ただ流されているだけ」ではなくなります。それが、自分を守ることにもなるし、結果的に成長につながっていく気がしています。

研究室に入ってから奨学金を全額免除で取れた話を別記事でも書いています。継続と習慣の力について興味がある方は読んでみてください。

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まとめ

研究室の雑用が多いこと自体は、なかなか変えられない現実です。でも、「嫌だった」で流して終わらせるか、書いて整理してネクストアクションに変えるかで、同じ時間でも全然違うものになります。

気持ちの持ち方を変えようというより、具体的に紙に書き出すという行動を始めることが出発点です。

書いていくうちに、ここは学びになっている、ここは本当に断っていい、というのが見えてくる。それが冷静さになって、次の時間の使い方につながっていきます。

難しく始める必要はないです。今日やった雑用1つと、そのときの感情を一言書くだけでいい。まずそれだけで十分です。

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