この記事でわかること

あきら✅ 入試の点数が授業料免除に関わると知り、院試を受験
✅ 結果、1年目の授業料もJASSOの奨学金も全額免除
✅ 院卒になった今、成績が関わる場面を整理します
成績表を開いて、自分のGPAのところで手が止まる。そんな人が多いんじゃないでしょうか。
この記事は、GPAが低いかもしれないと不安になっている学部生へ、内部進学で修士まで進んだ立場からお伝えするものです。 先に回答すると、GPAが低くても大学院には行けます。
つまり、いま調べたいのは他の人のGPAではなく、自分が受ける入試で成績が使われるかどうかです。
結論:GPAが低くても、大学院には行ける
成績が合否に関わるのは、主に推薦のときです。一般入試は当日の専門科目・英語・研究計画書で決まります。
推薦(特別選考と呼ぶ大学もあります)では、出願資格そのものに成績の条件が置かれていることが多いです。成績が条件に届かないと、出願そのものができません。ここが「足切り」と呼ばれている部分です。
私が受けた研究科では、専門科目と英語の点数で順位が出て、そこに研究計画書が加わる形でした。構成は研究科によって違いますし、面接が加わるところもあります。ただ共通しているのは、その場で点数がつくもので比べているという点です。GPAは大学や学部によって付け方の基準が違うので、大学をまたいで比べる基準としては使いにくいわけです。
| 比べるところ | 推薦 | 一般入試 |
|---|---|---|
| 成績 | ◯ 通れば筆記の負担が減る △ 出願資格に条件が置かれていることが多い | ◯ 成績の条件が置かれていないことが多い △ その分、当日の点数がすべてになる |
| 決まるもの | ◯ 通れば合格率はかなり高い △ 枠に限りがある | ◯ 専門科目・英語・研究計画書で決まる △ まとまった対策時間が必要 |
| 今からできること | △ 学部3年の後半以降は大きく上げにくい | ◯ 今からでも点数は伸ばせる |
一般入試には、成績の条件が置かれていないことが多いようです(出典:中央大学 Focus)。ただし研究科によって違うので、最後は自分の受ける研究科の募集要項を見てください。そこに書いてあることが絶対です。
だから「GPAが低いから院進は無理かも」という不安は、推薦という受け方に限った話です。大学院に行けるかどうかの話ではありません。成績が低い人にとっては、むしろ一般入試のほうが勝負しやすいです。これから伸ばせるものが残っているからです。
なお、推薦と一般入試は自分で好きに選べるものではありません。条件を満たした人は推薦で出願し、満たさなければ一般入試で受ける、という順番です。自分がどちらで受けることになるのかを、先に確かめてください。
内部と外部で入試の重さがどう変わるかは、こちらで比較しています。


GPAが1点台から院に進み、首席で修了した先輩がいます
成績が崩れたところから院に進んで、大学院で結果を出した先輩を知っています。
その先輩は、第一志望の大学に落ちてこの大学に来ました。学部1年のうちに気持ちが切れてしまって、そこで成績が崩れたそうです。4点満点のところ、GPAは1点台。数字だけ見れば、院進を諦める人が出てもおかしくない状態です。
そこからやる気を取り戻して、院に進みました。近くで見ていて分かったのは、GPAと、院試の科目や研究への集中度合いは、まったく別のものだったということです。私の研究科の場合は数学でしたが、その先輩はそこが周りより得意でした。そして大学院を首席で修了しています。
同じような先輩を、もう一人知っています。一人なら運がよかったで済みますが、身近で二人です。 成績表に残っている数字と、これから伸ばせる英語のスコアや専門科目の点数は、別のものだと考えていいと思います。






GPAが低いと分かったときにやること
やることは五つです。①推薦の成績の条件を確かめる ②届かないなら今すぐ一般入試の準備を始める ③英語を先に終わらせる ④研究計画書に時間をかける ⑤残りの学期で単位を落とさない。
正直、学部3年の後半からGPAを大きく上げるのは難しいです。累積で計算されるからです。履修した単位が増えるほど、1科目の影響は小さくなります。
ただ、そこで終わりではありません。やることが「成績を上げる」から「当日の点数を取りにいく」に変わるだけです。順に書きます。
① 推薦の成績の条件を確かめる
まず募集要項、次に研究室の先輩、最後は事務室です。 公表している大学もあれば、はっきり書いていない大学もあります。
ネットで見つかる「GPA◯以上」という数字は他大学の話です。自分の大学の条件だけを見てください。 出願資格に関わるところは事務室に確認して、日付と担当者名まで記録に残しておくと安全です。
ここで「届く」と分かったなら、この記事の残りは読まなくて大丈夫です。推薦で出願してください。
② 届かないなら、今すぐ一般入試の準備を始める
成績が推薦の条件ぎりぎりの人ほど、早く腹を決めたほうが楽になります。
推薦に届くかどうかで迷っているあいだ、一般入試の準備にあてられる時間はそのまま減っていきます。届かないと分かったら、その日から専門科目と英語に切り替える。やることはそれだけです。
もう一つ、内部進学だから安全とは限りません。 友人から聞いた話ですが、その人がいた国立の研究科では、内部から受けて落ちた人もいたそうです。研究科によっては、内部でも普通に落ちるということです。「内部だし受かるだろう」と構えて対策を後回しにするのは、避けたほうがいいと思います。
裏を返すと、内部でも外部でも、これから取る点数で決まる部分は同じです。そこは今から動かせます。
③ 英語を先に終わらせる
英語はTOEICなどのスコア提出で済む研究科が増えています。英語は専門科目と違って、院試の前に何度でも受け直せます。先に終わらせておけるのが英語の利点です。
学部3年のうちに目標スコアに届いていれば、4年は専門科目に集中できます。まだ届いていないなら、ここを最優先にするのがおすすめです。
④ 研究計画書に時間をかける
一般入試で見られるのは、専門科目・英語・研究計画書の三つが基本です。募集要項にはっきり書かれていなくても、研究計画書は求められる前提で用意しておくのが安全だと思います。ここは成績と違って、いまから書けば書いただけ良くなる部分です。
何を面白いと思っていて、どう調べたいのか。そこがはっきり書けている人は、成績表の数字とは別のところで評価されます。
⑤ 残りの学期で単位を落とさない
大きく上げるのは難しくても、下げないことはできます。あと何学期か残っているなら、そのあいだ落とさなければ、GPAはわずかですが持ち直します。
推薦の条件に届くかは分かりませんが、「これ以上下がらない」という状態を作っておくと、推薦に出すかどうかを最後まで迷わずに決められます。
いま学部3年の前半なら、時期ごとにやることを整理したこちらが近いです。学部4年で院進が決まっている人は、卒論と院試が重なる時期の動き方をまとめた記事のほうが役に立ちます。


GPAの数字だけ見て院進を諦める人がいますが、それは推薦という受け方が使えないというだけです。研究をやりたい気持ちがあるなら、一般入試が残っています。
入試の点数は、入学後の学費にも関わることがある
GPAとは別に、もう一つ成績が関わってくる場面があります。入試の点数が、入学後の授業料免除の判定に使われることがあります。
私自身が、まさにこれでした。内部進学は確約だったので、入試を受ける必要は本来ありませんでした。それでも受けたのは、大学院1年目の授業料免除の条件に、入試の点数が関わっていたからです。






推薦で進学が決まった人にも、同じことが起きます。 合否のためではなく授業料免除のために一般入試を受ける、というケースです。推薦が通った時点で入試とは縁が切れた、と思い込まないほうが安全です。
さらに、大学によっては入学後の免除の判定で在学中のGPAが見られることもあります。私の大学がそうでした。成績との付き合いは、入試で終わりではないということです。
仕組みは大学ごとにかなり違うので、自分の大学がどうなっているかは募集要項か大学院の窓口で確かめてください。入学後の学費がどう決まるかは、こちらに実際の内訳まで書いています。


まとめ:成績を上げるより、これから伸ばせるものに時間を使う
- GPAが低くても大学院には行けます。 GPAが関わるのは、主に推薦の出願条件と、学費免除の判定です
- 一般入試で見られるのは専門科目・英語・研究計画書。成績の条件が置かれていないことが多い
- 学部3年の後半から成績を大きく上げるのは難しい。伸ばせるものに時間を充てるほうが近道
- 先に片づけられるのが英語。書いた分だけ良くなるのが研究計画書
- 推薦の成績の条件を確かめるなら、まず募集要項、次に研究室の先輩、最後は事務室の順番
- 出願資格に関わる確認は事務室で。日付と担当者名まで記録に残す
ちなみに私自身の就活では、GPAを聞かれたことは一度もありませんでした。提出を求める企業もあるようですが、成績表の数字に引きずられる期間は、思っているより短いです。
成績表の数字は、もう変えられません。でも、これから受ける試験の点数はまだ変えられます。手が止まっているなら、募集要項を開くところから始めてみてください。
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