この記事でわかること

あきら✅ 大学院で奨学金(JASSO)の全額返済免除を取得
✅ NISAはオールカントリー型を月5万円で積立中
✅ 制度の要点だけを公式情報で確認しながら整理
この記事は投資の入門として、口座の意味と始め方だけに絞って書いています。銘柄の当て方や相場の読み方は扱いません。
「投資って怖くない?」「大学生には早すぎるんじゃないの?」——そう思って後回しにしている人、多いと思います。私も最初はそうでした。
この記事は、まだ投資を始めていない大学生へ、制度の話だけを整理してお伝えするものです。 年間いくらまで入れられるのか、何歳から口座を開けるのか、開設はどう進むのか。ここまでを公式情報で確認しながらまとめました。
どの商品を買えばいいかという話はしません。そこは人によって答えが変わりますし、私が決められる部分でもないので。
※本記事にはプロモーションが含まれます。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
NISAは「利益に税金がかからない」投資用の口座
通常なら投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で運用した分は非課税になります。それだけの制度です。
NISAは「少額投資非課税制度」の略で、国が設けている優遇制度です。仕組み自体はこれだけで、増えることが約束されているわけではありません。
2024年1月に制度が大きく変わり、年間の投資枠が広がって、非課税で持てる期間の上限もなくなりました。今よく「新NISA」と呼ばれているのはこの2024年以降の制度で、これが現行の制度です。2023年までに旧制度で買った分は、2024年以降のNISAとは別枠で管理されます(出典:金融庁 NISAを知る)。
今の枠は次のとおりです。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間の投資枠 | 120万円 | 240万円(併用で年360万円) |
| 買えるもの | 金融庁の基準を満たした投資信託・ETF | 上場株式・投資信託など |
| 非課税で持てる期間 | 無期限 | 無期限 |
| 生涯で使える枠 | 2枠合わせて1,800万円 | うち成長投資枠は1,200万円まで |
大学生が毎月数千円で積み立てるぶんには、年間120万円の枠を使い切ることはまずありません。枠の大きさは気にしなくて大丈夫です。
年齢の条件だけ先に確認してください
一つだけ先に見ておいてほしいのが年齢です。NISA口座を開けるのは、利用する年の1月1日時点で18歳以上の人です(出典:金融庁 NISAを知る)。
大学に入った直後で、早生まれでその年の1月1日にまだ17歳だった場合、その年はNISA口座を使えません。年の途中で誕生日を迎えても同じで、使えるようになるのは翌年からです。その間はカードを作っておく、貯金を厚くしておく、あたりが現実的な準備になります。
月1,000円でも意味はある?違うのは「運用できる期間の長さ」
少額でも、早く始めた分だけ運用に回せる期間が長くなります。違いはそこだけで、特別な知識がいるわけではありません。
複利というのは、運用で得た収益を元本に足して、それもまとめて運用に回すことです。金融庁も、長い期間投資を続けるほど複利の効果は大きくなると説明しています(出典:金融庁 NISAの基礎知識)。
同じ金額を同じように積み立てても、20歳から始めた人と25歳から始めた人では、運用できる年数が5年違う。毎月の額が小さくても、この期間の差はあとから取り戻しにくいところです。
なお、証券会社によっては月100円から積立を設定できます。この記事のタイトルに置いた月1,000円は、大学生が無理なく続けやすい目安として挙げているだけで、下限ではありません。金額よりも、設定を終わらせてしまうことのほうが大事だと思っています。
ただ、期間を長く取れば元本割れしなくなる、という話ではありません。金融庁も同じページで、運用商品には元本割れのおそれがあると書いています。増える前提で生活費まで回すのはやめておいてください。
口座はどこで開く?1人1口座のルールと変更できる条件
NISA口座は1人1口座までです。ただし「一度決めたら1年間ずっと動かせない」わけではありません。
その年にNISA口座で一度も買付をしていなければ、年の途中でも金融機関を変えられます。逆に、年明けに積立が自動で1回でも実行されると、その年の変更はできなくなります。手続きの受付期間は、変更したい年の前年10月1日から、その年の9月30日までです(出典:金融庁 NISAのよくあるご質問)。
最初の選択に神経質になりすぎなくて大丈夫、ということです。
大学生がよく候補に挙げるのは次の2社です。◯が向いている点、△が先に知っておきたい点です。
| 比較軸 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 年会費 | ◯ 永年無料 | ◯ 永年無料 |
| クレカ積立の還元 | ◯ 0.5% △ 年間カード利用額10万円以上が条件(10万円未満は0%) | ◯ 0.5%(利用額の条件なし) △ 還元率はファンドごとに決まる |
| 貯まるポイント | Vポイント | 楽天ポイント |
| 向いている人 | ◯ コンビニ・カフェをよく使う | ◯ 楽天市場をよく使う |
還元率のところだけ補足します。三井住友カード(NL)でのクレカ積立は、年間のカード利用額が10万円以上で0.5%、10万円未満だと0%です。積立額そのものはこの年間利用額に数えられないので、普段の買い物でも同じカードを使う前提の仕組みだと考えてください。入会初年度だけは条件なしで0.5%が付きます。ゴールド以上は付与率が上がりますが、そちらは年会費がかかるカードです(出典:三井住友カード クレカ積立)。
楽天証券のほうは、カードの種類とファンドごとに還元率が決まる仕組みです。楽天カード(一般カード)で低コストのインデックス型を積み立てた場合は0.5%で、こちらに年間利用額の条件は付きません。自分が買おうとしているファンドの還元率は、楽天証券の一覧ページで確認できます(出典:楽天証券 楽天カードクレジット決済のポイント還元率)。
どちらも「クレカ年会費無料 × 証券口座無料 × NISA非課税」という条件は同じです。普段どちらのサービスを使っているかで選ぶのがおすすめです。
カード選びから積立設定までの手順は、別記事で1本の流れとして整理しています。


口座開設の流れ(4ステップ)
スマホだけで完結します。証券口座は最短で申込当日〜翌営業日、NISA口座も税務署の確認を待たずに取引を始められる会社が多いです。


ステップ1:証券会社を選んでWebから申し込む
SBI証券・楽天証券ともにスマホから申し込めます。証券総合口座とNISA口座を同時に申し込む形が一般的です。
ステップ2:本人確認をする
マイナンバーカードがあるとオンラインで完結します。持っていない場合は、運転免許証などの本人確認書類とマイナンバーがわかる書類の組み合わせになります。
ステップ3:NISA口座が使えるようになる
NISA口座は1人1口座なので、重複していないかを税務署が確認します。ただし確認が終わるのを待たずに取引を始められる仕組み(仮開設)を用意している証券会社が多く、実際には申込から数日で買付できることが多いです。万一あとから重複が判明した場合は、その分が課税口座に移る扱いになります。
ステップ4:積立設定をする
買う商品と金額、引き落とし方法(クレカ積立か銀行引落か)を設定します。あとは毎月自動で買い付けが続きます。
何に投資する?——選び方の観点だけお伝えします
つみたて投資枠で買えるのは、金融庁が定めた基準を満たした投資信託・ETFに限られています。この時点で、極端に手数料の高い商品はある程度ふるいにかけられています。
対象商品の一覧は金融庁が公開していて、運用会社別・資産別に確認できます(出典:金融庁 つみたて投資枠対象商品)。
ここで「これを買ってください」と言える立場ではないので、書きません。特定の商品をすすめるのは投資助言にあたりますし、合う商品は人によって違います。見るポイントを挙げるとすれば、この2つだと思っています。
- 信託報酬:保有している間ずっとかかるコスト。同じような中身なら、低いほうが手元に残ります
- 何にどれくらい分散されているか:1つの国・1つの業種に寄っていないか。商品ページの構成比で確認できます
私自身は全世界株式のインデックス型を月5万円で積み立てていますが、これは私の選択であって、あなたへの提案ではありません。
始める前に知っておきたい注意点
非課税なのは利益が出たときの話で、損をしない仕組みではありません。制度上の制約もいくつかあります。


① 元本割れのおそれがある
投資は「増える可能性がある」と同時に「減る可能性もある」ものです。NISAは非課税の制度であって、損失が出ないわけではありません。金融庁も、運用商品には元本割れのおそれがあると明記しています。
② 損益通算・繰越控除ができない
NISA口座で損失が出ても、他の口座の利益と相殺したり、損失を翌年以降に繰り越したりはできません。通常の課税口座にある節税手段が使えない、という制約があります。
③ すぐ使うお金は入れない
売却してから現金が口座に入るまでには数営業日かかります。学費・生活費・就活の交通費など、近い将来に使う予定があるお金を置いておく場所ではないです。
④ 1人1口座
複数の証券会社で同時にNISA口座を持つことはできません。ただし前述のとおり、その年にまだ買付をしていなければ変更は可能です。
そして、生活費がぎりぎりだったり、半年以内に大きな出費が決まっていたりする状況なら、投資より先に手元の現金を厚くするほうが落ち着くと思います。
始める前に整理しておきたいこと
投資に回すお金を決める前に、自分の状況を並べて見てみてください。
| チェック項目 | 判断の目安 |
|---|---|
| 生活費3ヶ月分の貯金がある | 急な出費のときに、投資分を売らずに済む |
| 奨学金の利率を確認している | 有利子なら、繰上返済を優先する考え方もある |
| なくなっても生活に困らない金額か | その範囲を毎月の積立額にする |
| 10年以上のつもりで考えられるか | 短期売買ではなく長期の積立が、つみたて投資枠の趣旨 |
まとめ:NISAは「知って選ぶ」ための制度
NISAは、大学生でも少額から始められる制度です。非課税というメリットがある一方で、元本割れのおそれや制度上の制約もあります。
「やったほうがいい」と言い切るつもりはありません。ただ、知っておくと将来の選択肢が増えるのは確かだと思っています。まずは金融庁の情報と証券会社の公式ページを見て、自分に合うかどうかを判断してみてください。
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