大学院進学、内部と外部どっちがいい?それぞれのメリットを比較!

「大学院進学したいけど、内部か外部か…どっちがいいの?」
この悩み、私も経験しました!
そして今、現役の大学院生として、この選択がその後の研究やキャリアに影響を与えると実感しています。

実際、どちらにもメリット・デメリットがあり、大切なのは自分の目的に合った進学先を選ぶこと。
この記事では、「研究」「環境の変化」「キャリア」「経済的負担」の4つの視点から、内部進学と外部進学の違いを徹底解説します!

目次

はじめに

大学院進学を考えるとき、内部進学と外部進学、どちらを選ぶべきか悩む人は多いでしょう。
結論から言えば、「どちらが良いか」ではなく、「あなたの目的に合っているか」が重要です。

内部進学がおすすめな人!外部進学がおすすめな人!
学部時代の研究をそのまま継続したい
同期や指導教員との関係が良好
就活や研究を早く進めたい
引越しや新生活費用の負担を抑えたい
新しい研究テーマに挑戦したい
異なる指導方針・研究室の文化を経験したい
ブランドを活かした就活がしたい
引越し費用などを取り返すほど学費が安い


本記事では、「研究」「環境」「キャリア」「経済的負担」の4つの視点から、内部進学・外部進学のメリット・デメリットを比較していきます。
それぞれの特徴を理解し、あなたにとって最適な選択肢を見つけましょう!

「研究」

内部進学の場合

内部進学なら、学部時代の研究テーマをそのまま継続できます。

これは院試対策に時間を割く必要がなく、基礎知識の学び直しも不要なため、大学院入学後もそのまま研究を進められるのが大きなメリットです。

この余裕が、修士課程での就職活動や博士課程への進学において有利に働きます。修士では研究と並行して早めに就活の準備ができ、博士課程を目指す場合も、長期的な計画を立てやすくなります。

ただし、研究の方向性を大きく変えたい場合には不向きです。指導教員の専門分野に沿った研究を続けることになるため、新しいテーマに挑戦したい人には制約が生じる可能性があります。

外部進学の場合

研究テーマを変えたい、または新しい手法を学びたい場合は外部進学が適しています。
他大学の研究室に移ることで、異なる視点や技術を取り入れることになり、研究の幅を広げることができます。
また、その研究室にしかできない実験やそこでしか触れないデータがある場合も非常におすすめです。

特に、博士課程への進学を視野に入れており、高度な専門分野を目指す場合には、新しい環境に移ることで適した指導教員のもとで学ぶ機会が得られます。

ただし、研究の引き継ぎが難しくなる点には注意が必要です。新しい研究テーマに適応するための準備や院試対策が必要となり、進学後すぐに研究を進めるのが難しくなることもあります。

よって、修士課程で就職する人にとってはほとんどメリットがないと思います。

「環境」

内部進学の場合

内部進学なら、研究室のルールや指導方針をすでに理解しているため、余計なストレスなく研究を進められます。同期や先輩・後輩との関係もそのまま維持でき、研究の相談もしやすいでしょう。
環境の変化に適応する必要がないため、スムーズに学びを深められます。

ただし、現在の研究室で教授との相性が悪かったり、同期とほとんど関わりがない場合は、内部にこだわる必要はありません。環境に不満があるなら、外部進学を選ぶのも一つの手です。

外部進学の場合

新しい研究室に移ることで、異なる視点や研究手法を学べるのが外部進学の強みです。
研究の進め方や考え方を変えたい場合にも有効でしょう。
現状の研究室の文化が合わなかったり、より良い指導を求めるなら、環境を変えるメリットは大きいです。

ただし、新しい環境に適応するには時間がかかります。
また、外部進学は実際に入ってみないと分からない要素が多く、ある種「賭け」になる面もあります。

ゼミの進め方や教授の指導スタイル、研究室の雰囲気は、外からは見えにくいものです。
もし現在の教授に相談できるのであれば進学先の先生について話を聞き、ゼミの運営方法や研究室の設備を事前によく確認するのがおすすめです。

「キャリア」

博士課程への進学を考えている場合、内部・外部どちらを選んでも大きな違いはありません。
研究業績や指導教員との関係が重要になるため、むしろ、自分がどの分野でどんな研究をしたいのかを優先する方が、長期的なキャリアにはプラスになります。

よって、ここでは修士で就活する場合の違いを述べます。

内部進学の場合

内部進学は、修士課程での就職活動をスムーズに進めたい場合に有利です。
研究を継続できるため、就活の準備を早く始めることができ、研究と並行して動きやすくなります。また、指導教員や研究室の推薦を受けやすく、内部のネットワークを活用できるのも強みです。

一方で、学歴としての変化がないため、学歴を強くアピールしたい場合にはあまり影響を与えません。
学部と同じ大学院に進むことが一般的な業界では問題になりませんが、異なる大学を経験した方が評価される企業もあるため、業界研究をしておくとよいでしょう。

外部進学の場合

外部進学の中でも知名度の高い大学院に進学することができれば、就職活動の際に学歴が武器になります。

たとえ修士課程での研究や就職活動の準備が多少遅れたとしても、大学名が評価される業界では価値がある選択肢となるでしょう。

「経済的負担」

内部進学の場合

内部進学は、生活環境を変えずに済むため、引っ越しや新生活にかかる費用を抑えられます。
学部時代からの奨学金や学費免除の制度の活用で有利な場合もあり、私立大学院でも意外に経済的な負担が少なくなります。

また、研究室によっては修士課程の学生向けにTA(ティーチング・アシスタント)やRA(リサーチ・アシスタント)の仕事が用意されており、安定した収入を得ながら学ぶことが可能です。

ただし、大学によっては修士課程の学費が高額な場合があるため、学費免除や奨学金制度を事前に確認しておくことが必要です。

外部進学の場合

外部進学では、進学先によって学費が変わるため、現在の大学よりも安い学費で通える可能性があります。
国立大学や学費免除が充実している大学に進学できれば、学費のコストを抑えられることもあるでしょう。

ただし、新しい環境に移るため、引っ越し費用や生活費の変動が発生します
特に都市部の大学に進む場合、家賃や生活費が大きく変わることもあるため、事前にシミュレーションしておくことが重要です。場合によっては、アルバイトやRAの仕事を探す必要が出てくるかもしれません

進学先の選び方

ここまで、研究の継続性・環境の変化・キャリア・経済的負担という4つの視点から、内部進学と外部進学の違いを見てきました。では、最終的にどのように進学先を決めればよいのでしょうか?

進学先を決める際に考えるべきポイントは以下の3つです。

  1. 自分の優先順位を決める
    • 研究の継続、環境の変化、キャリア、経済的負担のどれを重視するかを整理する
  2. 研究室の情報を徹底的に集める
    • 候補の指導教員や研究室の実態を調べ、事前に可能な限り情報を集める
  3. 院試の難易度やスケジュールを考慮する
    • 試験対策の負担を考え、現実的に挑戦可能か判断する

進学先を決めるには、まず何を優先するかを明確にし、その上で研究室の実態をしっかり調べることが重要です。特に外部進学を考える場合、外からでは分からない部分も多いため、オープンキャンパスの参加や現在の指導教員に相談することで実際の環境を把握しておくとよいでしょう。

また、外部進学には院試対策の負担もあるため、試験勉強と研究・就職活動のバランスを考えながら、無理のない選択をすることが大切です。

まとめ

大学院進学は、内部・外部どちらを選ぶかで研究やキャリアに影響を与えますが、正解は人それぞれです。

どちらを選んでも、自分の目的に合った進学先を選べば、後悔のない選択ができるはずです。

大切なのは、自分が何を優先したいのかをしっかり考え、進学先の情報を集めること。
環境が変わっても、自分の選択を活かして前向きに取り組めば、大学院生活は充実したものになります。

自分に合った道を選び、納得のいく進学をしましょう!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次